静岡県の有料老人ホームがこだわった暮らしやすいインテリアとは?

※こちらは2018年の富士山するがテラス建設時の投稿です。現在の施設案内はこちらをご覧ください

いよいよ今年のオープンを控えた富士駅前の「富士山するがテラス」も、竣工間近となりました。

中間検査時点に撮影した写真にて、建物の内部の様子をご紹介させていただきます。

富士山するがテラスにおいても、利用者様が日々の生活で目にする色が感情や心身にもたらす効果(色彩心理)を利用し、デザインに反映させることにこだわりました。

すでに運営中の富士山松岡ガーデンと同じデザイナーに依頼し、私の希望も取り入れていただきつつ、心地よい環境となるよう工夫しています。

富士山松岡ガーデンのこだわりのデザインについては以下↓をご参照ください。

静岡の有料老人ホームが利用者様の立場で考えた「暮らしやすいデザイン」(ユニバーサルデザイン)とは

 

富士山するがテラスのご紹介に戻ります。

まずはこちらは共有部の流し、そして共有部から各居室の入口を臨んだ写真です。

 

こちらは廊下の写真です。
壁紙は土壁のような、暖かみのあるレンガ色です。この色は、安らぎ、落ち着きと言った心理的効果を狙っています。

居室内のライティングも柔らかみのあるオレンジになっているのがおわかりでしょうか。

 


廊下の面積としては、松岡ガーデンの施設と比較してもだいぶ広くとっています。

複数のフロアがあるため、フロアによって柱の色を変えることで視認性を高めています

脱衣室の壁です。
草木模様になっています。

 

ちょっとわかりにくいかもしれませんのでズームして見てみましょう。

無機質な無地でもなく、単調なパターン模様でもなく、ナチュラルな植物の模様となっており飽きのこない模様です。

入浴時の脱衣・着衣の際に、認知症の方の注意が向くよう考えられています。
適度な視覚情報は脳の刺激にもなり、認知症状にも良い効果があるとされています。
大地に根を下ろし、生命の息吹を感じさせる植物の絵は、エネルギーを感じさせ、それと同時に入浴というリラックス空間に安らぎを与えられる場所であって欲しいとこの壁紙を選びました。

 

機械浴室(車イスのまま入れる浴室)の壁です。
安心感とぬくもりのある茶系のモザイクタイルを使用しています。

タイル壁の別の壁面は木目調となっていますが、ポイント的に色を付けることで、注意をその部分に向けることができます。
変化のある模様に視線を向けることができ、圧迫感を感じることなくリラックスして入浴をしていただけます。

 

こういった視覚的な効果を求めすぎると、ごちゃごちゃとした印象になってしまいがちなのですが、そこを木目調や土壌を感じさせるレンガ色といった抑えたトーンで統一することで、
同時に「落ち着き」、「安心感」も提供できるようなデザインとなりました。

こだわりぬいた工夫ですが、それを主張しすぎずさりげなくポイント的に配置することで、高齢者の方にも違和感なく受け入れられていただけるような馴染みやすい雰囲気に仕上がりました。

 

富士山するがテラスのもう一つの売りとして、「富士山」が臨める立地ということがあります。

7階からの富士山の眺め
手前はJR富士駅

 

4階ホールからの富士山

 

7階から見下ろした富士駅前のペデストリアンデッキ

視界を遮る高い建物がないため、窓からの富士山を臨む眺望が素晴らしいです。
毎日この景色を見てすごすことができるのは最高ですね。

 

オープンに先立ちまして4月上旬に一般向け見学会を開催予定です。
詳細が決まりましたらホームページでもお知らせいたします。

 

富士山するがテラスについて

 

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